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米、長距離ミサイルを供与 クリミア攻撃で実戦使用

 米国の地対地ミサイル「ATACMS」=2017年7月(韓国国防省提供・ゲッティ=共同)
 米国の地対地ミサイル「ATACMS」=2017年7月(韓国国防省提供・ゲッティ=共同)
 【ワシントン共同】米政府は24日、最大射程300キロの地対地ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」をウクライナに供与していたと明らかにした。24日に発表した支援とは別枠。NBCテレビは、ウクライナが今月、ロシアが実効支配するクリミア半島の飛行場などへの攻撃で実戦使用したと報じた。

 ATACMSには複数の型があり、米国はこれまで最大射程165キロの型を供与してきたとされる。ウクライナが最大射程300キロの型の供与を求めてきた経緯があり、今回の供与でクリミアを含むより広範囲への攻撃が可能になった。

 サリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)らは記者会見で、3月に発表した支援の一部に、最大射程300キロのATACMSを含めていたと説明。3月中に輸送を開始し、ウクライナには今月到着したという。

 NBCによると、ウクライナは今月17日、このATACMSでロシア軍が使用するクリミアの飛行場を攻撃した。23日にはアゾフ海に面する都市ベルジャンスク周辺のロシア軍を攻撃した。

(2024年04月25日 07時15分 更新)

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