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創業195周年記念のウイスキー 天満屋限定販売へ 県産大麦を使用

創業195周年記念した天満屋オリジナルウイスキー「葦川」
創業195周年記念した天満屋オリジナルウイスキー「葦川」
 天満屋(岡山市北区表町)は、創業195周年を記念し、岡山県産大麦を使った5年熟成のオリジナルウイスキー「葦川(いせん)(isen)」を26日から販売する。100本限定で、岡山、広島、鳥取県内の全5店とオンラインショップで扱う。

 大麦の麦汁に複数の酵母を加えて発酵させ、蒸留した原液を樹齢200年超の国産ミズナラのたるで寝かせた。加水せずに瓶詰めしたカスクストレングスで、ミズナラ由来のふくよかな香りと、和栗のような甘みの中にスパイシーな余韻が残る味わいを楽しめるという。製造は宮下酒造(同市中区西川原)に委託した。

 アルコール度数は65度で、700ミリリットル入り16万5千円。県産ヒノキ製の箱に納めて提供する。木箱は、家具・建具メーカーの佐田建美(真庭市下方)がくぎなどの金具を使わない組子の技術で作った。

 2029年の200周年に向けたカウントダウン企画。19年の初売りで新酒「ニューポット」の商品名で100本を販売し、今回は第2弾。残りは10年物として29年に売り出す。

 葦川は、3代目社長・伊原木藻平氏が雅号に用い、岡山店6階の多目的ホール「葦川会館」の名前の由来にもなっている。同社は「伝統を受け継ぎ、未来へつなぐという意味を込めて名付けた。出来も良く、ウイスキーを飲み慣れた人にもぜひ楽しんでほしい」としている。

(2024年04月23日 16時03分 更新)

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