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「星空のまち」取り組み知って 井原・美星天文台 パンフ作製

美星天文台が作製した星空保護区をPRするパンフレット
美星天文台が作製した星空保護区をPRするパンフレット
 井原市美星町地区の星空保護区認定と旧美星町時代から引き継がれる光害防止条例をPRしようと、美星天文台(同市美星町大倉)がパンフレットを作った。カラー写真を多用し「星空のまち」の取り組み、天体観測に適した夜空が保たれているという天文台調査結果を紹介している。

 国内初の光害防止条例が1989年に制定されたのをきっかけに、口径101センチ望遠鏡を備えた美星天文台が93年に建てられたことを解説。2021年に星空版世界遺産「星空保護区」に国際ダークスカイ協会から認定されるなど30年以上にわたる保護の取り組みを載せている。

 天文台が設立以来行う美星町地区の光害による影響調査のうち、06年以降の結果をまとめた論文概要も掲載。変化が少なく暗い夜空が保たれていること、夜空を照らす光源が蛍光灯からLED(発光ダイオード)ランプに代わってきていることを説明している。

 A4判カラー8ページ。1万部を作製し、市美星支所、星の郷観光案内所などに置くほか、美星天文台の視察、見学者に配る。同天文台は「美星町地区が長年取り組んでいる『星の郷づくり』を知ってもらい、星空に関心を持ってほしい」としている。

(2024年05月03日 13時03分 更新)

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