山陽新聞デジタル|さんデジ

姫新線古見駅 先輩踏切に挟まれた66歳の駅

 古見(こみ)駅があるのは姫新線の起点、姫路駅から114.6キロ地点。114.435キロ地点の巡礼堂踏切と114.615キロ地点にある古見踏切に挟まれるようにある。美作落合駅と久世駅は今年の5月1日に100歳を迎えるが、その間の古見駅は4月1日の誕生日で66歳になる。

 吉備線と宇野線に気動車が走り始めたのは1950(昭和25)年10月1日。昭和30年代には岡山県内全ての路線でディーゼルエンジンが響くようになった。機関車が牽引する客車に比べ、加速と減速性能、坂道発進に優れる気動車は、駅構内最大3‰(❇)という蒸気機関車時代の定石を覆し、あらたな駅の開設を可能にした。そのため全国に、ホーム1本線路1本という単式ホームに小駅舎あるいは待合という無人駅が開業した。

 単式ホームに待合1棟の古見駅は気動車時代の申し子だ。...
この記事は会員限定です。
山陽新聞ID(無料)に登録すると
  • 有料記事が無料で読める!(月5本まで)
  • 最新ニュースを速報メールでお届け
  • ID会員限定プレゼントに応募可

(2024年03月01日 13時00分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ