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米EV大手テスラ、4年ぶり減収 利益半減、中国勢との競争激化

 米電気自動車(EV)大手テスラのロゴ=2018年1月、米ロサンゼルス(ロイター=共同)
 米電気自動車(EV)大手テスラのロゴ=2018年1月、米ロサンゼルス(ロイター=共同)
 【ニューヨーク共同】米電気自動車(EV)大手テスラが23日発表した2024年1~3月期決算は売上高が前年同期比9%減の213億100万ドル(約3兆3千億円)となり、20年4~6月期以来、約4年ぶりの減収となった。純利益は55%減の11億2900万ドルだった。低価格車で攻勢をかける中国勢を中心とする他社との競争激化や、EV需要の一巡を背景に、米国や中国といった主要市場での販売が低調だった。

 EVは一般的にガソリン車やハイブリッド車(HV)よりも価格が高くなる傾向にあり、テスラは販売低迷について「多くの自動車メーカーがEVよりHVを優先しているため、世界のEV販売は引き続き厳しい状況にある」と説明した。

 本業のもうけを示す営業利益は56%減の11億7100万ドルだった。営業利益が売上高に占める割合を示す営業利益率は5・5%と、前年同期の11・4%から半減した。世界販売台数は9%減の38万6810台だった。ドイツにある工場が火災で操業を停止したことなども足を引っ張った。

(2024年04月24日 10時28分 更新)

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