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映画『わたくしどもは。』田中泯・石橋静河・片岡千之助ら踊りに長けたキャストが集結

映画『わたくしどもは。』5月31日より全国順次公開 (C)2023 テツヤトミナフィルム
映画『わたくしどもは。』5月31日より全国順次公開 (C)2023 テツヤトミナフィルム
 俳優の小松菜奈と松田龍平がダブル主演を務める映画『わたくしどもは。』(5月31日より全国順次公開)の各キャラクターの姿を収めた場面写真が公開された。

【画像】映画『わたくしどもは。』場面写真

 本作は、新潟・佐渡島の金山跡地を舞台に、現世と来世の狭間で再び出会う男女の行方を描いた幻想奇譚。長編映画は2作目となる富名哲也監督が、佐渡島に眠る“無宿人”の墓からインスピレーションを得てオリジナル脚本を作り上げ、見る者を不思議な神秘の世界へと導く。

 「生まれ変わったら、今度こそ、一緒になろうね」。名前も、過去も覚えていない女(小松)の目が覚める。舞台は佐渡島。鉱山で清掃の仕事をするキイ(大竹しのぶ)は施設内で倒れている彼女を発見し、家へ連れて帰る。女は、キイと暮らす少女たちにミドリと名付けられる。キイは館長(田中泯)の許可をもらい、ミドリも清掃の職を得る。

 ミドリは猫の気配に導かれ、構内で暮らす男、アオ(松田)と出会う。彼もまた、過去の記憶がないという。言葉を重ねながら、ふたりは何かに導かれるように、寺の山門で待ち合わせては時を過ごすようになる。そんなある日、アオとの親密さを漂わせるムラサキ(石橋静河)と遭遇し、ミドリは心乱される

 佐渡島の静謐(ひつ)な景観を生かすために、本作の画面サイズはスタンダード(1.33:1)を採用。こだわりの多い構図の中、登場人物の表情のフォーカスが多いことに関して富名監督は「今回出ていただいた俳優の顔からにじみ出てくるパワーに引き寄せられたのかと。小松さんにしろ、松田さんにしろ、自とカメラが寄っていきました」と語っている。

 本作には、4歳からクラシックバレエを習い、ダンス留学の経験もある石橋や世界的なダンサーとして活躍する田中をはじめ、歌舞伎界ホープ・片岡千之助、ダンサー・演出家の森山開次、能楽師の辰巳満次郎ら、踊りに長けているキャストが多く出演しており、演者の身体性で世界観を表現されているのも特徴だ。

 佐渡島は歴史的に能が盛んで、全国の能舞台の約3分の1が現存しており、本作でも能楽師の辰巳が舞う。内田也哉子と森山は、富名監督の前作『ブルー・ウインド・ブローズ』(18年)に続いての出演となる。

【動画】映画『わたくしどもは。』本予告
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(2024年04月18日 19時26分 更新)

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