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35製品147件で健康被害 機能性食品、直ちに対応必要なし

 消費者庁
 消費者庁
 小林製薬(大阪市)の「紅こうじ」サプリメントによる健康被害を巡り、消費者庁は18日、機能性表示食品の届け出がある約1700事業者を対象に実施した調査で、新たに17製品、30件で医療従事者からの健康被害報告があったと発表した。これにより報告は計35製品、計147件になった。直ちに対応が必要な製品はないとしている。16日までに全体の約91・6%に当たる1551事業者から回答があった。

 消費者庁によると、小林製薬の製品では「紅麹コレステヘルプ」の5件が含まれている。

 小林製薬以外では事業者名や製品名を公表しなかった。下痢などの事例があり、入院した人もいるという。製品との因果関係は現時点では不明で、専門家への確認を進める。5月中にも調査について最終的な報告内容をまとめる。

 機能性表示食品制度は2015年に始まったが、今回の調査で健康被害報告があったと回答した事業者は、消費者庁への報告は必要ないと判断していた。機能性表示食品における健康被害の発覚は、小林製薬のサプリが初めてだった。

(2024年04月18日 12時40分 更新)

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