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奥深い書の世界堪能 岡山県書道連盟展が開幕

郷土書壇をけん引する書家たちの作品に見入る入場者
郷土書壇をけん引する書家たちの作品に見入る入場者
 「第58回岡山県書道連盟展」(同連盟、山陽新聞社主催)が17日、岡山市北区天神町の県天神山文化プラザで開幕した。ジャンルや会派を超えた郷土の書家たちの優品が一堂に会し、訪れたファンらを奥深い書の世界にいざなっていた。

 ベテランから気鋭まで、物故者1人を含む426人が1点ずつ出品。若山牧水の短歌をしたためた草野曽舟会長のかなは、文字の大小や線の太細でめりはりを利かせ、春の情景を表現。澤田虚遊常任顧問の漢字は、力強い筆線で刻んだ良寛の詩が味わい深い。

 自詠歌や好きなフレーズを読みやすくつづった「親しみの書」のコーナーもあり、入場者は流れるような筆致や、画面構成の妙に感心しながら見入っていた。毎年訪れるという男性(73)=瀬戸内市=は「濃淡、かすれなどを自由に操り、高い技術と芸術性を感じる」と話した。

 21日まで。入場無料。

(2024年04月17日 17時02分 更新)

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