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春到来、松のこも焼き 津山の国名勝・衆楽園

衆楽園で行われた恒例の松のこも焼き
衆楽園で行われた恒例の松のこも焼き
 津山市山北の国名勝・衆楽園で6日、恒例の松のこも焼きが行われ、勢いよく燃え上がる炎が園内に春の訪れを告げた。

 園の樹木を管理する市観光協会の職員4人が作業。昨年10月にアカマツやクロマツ約80本に巻き付けたこも(幅45センチ、長さ180センチ)を木から外して寄せ集め、たいまつで点火した。職員が竹の棒で持ち上げて空気を入れると、こもからはパチパチと音を立てて炎と煙が上がった。

 見学していた同市の男性(79)は「こもがオレンジ色に燃え上がる様子が美しく、春の訪れを実感した」と話した。

 こも焼きは、害虫が越冬のため枝葉から地中に下りる習性を利用してこもに誘い込む伝統的な駆除方法。園では冬ごもりしていた虫が動きだすとされる「啓蟄(けいちつ)」の3月5日ごろに行っている。

(2024年03月08日 12時34分 更新)

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