福山市を音楽で彩る「ばらのまち福山国際音楽祭２０２４」（市などの実行委主催）が９～１２日、リーデンローズ（同市松浜町）を主会場に市中心部で開かれる。韓国の管弦楽団をはじめ、国内外のアーティストが洗練された音色を響かせる。

　テーマは「歴史へのまなざし」。リーデンローズのほか、福山城天守前広場（同市丸之内）、大型商業施設ポートプラザ日化（同市入船町）など６カ所で計２５公演がある。

　有料公演は九つ。韓国の新鋭「ハンギョン・アルテ・フィルハーモニック」は１１、１２日にベルディやベートーベンの名曲を奏で、１２日のフィナーレではチャイコフスキー国際コンクールで優勝した世界的ピアニストのバリー・ダグラス氏と共演。市民による管弦楽・合唱、邦楽の演奏会は１１日に行われる。

　市内の全小学５年生約４５００人を招いた特別プログラム（９、１０日）を実施し、一般向けは１０日午後６時に前夜祭コンサート（福山城前、無料）で幕開け。ポートプラザで１１、１２日、高校吹奏楽部や地元アーティストらによる屋外演奏会（無料）もある。

　有料公演（千～３５００円）のチケットは各会場などで販売している。市文化振興課は「上質な音楽を気軽に楽しめる機会。多くの会場に足を運んで」と呼びかける。問い合わせはリーデンローズ（０８４―９２８―１８１０）。