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麻木久仁子、放送大学2年目に突入 2023年度は全ての科目で最高評価「マルA」を修得

放送大学2年目に突入した麻木久仁子
放送大学2年目に突入した麻木久仁子
 昨年、還暦を機に放送大学に入学したタレント・国際薬膳師の麻木久仁子(61)がこの春、2年目も継続することを決め、授業がスタートした。昨年度、第1・第2学期を通して8科目を受講しすべてを最高評価の「マルA」で修めた麻木。大学生として学問に励んだ1年間を振り返り、2年目も続けようと思った理由を語った。

【写真】キャンパスライフを送る麻木久仁子

■2023年度はすべての科目で「マルA」を修得

 昨年10月から始まった放送大学の2023年度第2学期で、麻木は前期同様「選科履修生」として「健康と社会(’23)」、「睡眠と健康(’21)」、「発達心理学概論(’17)」、「健康長寿のためのスポートロジー(’19)」の4科目を受講した。

 すでに第1学期の4科目はすべて最高評価の「マルA」で単位を修得しているが、気になる第2学期の成績を尋ねられると、麻木は「第2学期の成績もおかげさまですべて『マルA』でした」と年間を通して8科目すべてで『マルA』を修得したことを明かした。

■還暦で大学生になるも、無理なく自然に学ぶことができた

 昨年、還暦で放送大学の門戸を叩いたが「できる範囲で無理なく受講したので、思ったよりも自然に学問を生活のリズムの中に組み込むことができました」と振り返った。

 「入学する前は『大学に通うなんて無理』と思っていたのですが、放送大学には自分の好きな講義を1科目から受講できる『選科履修生』というシステムがあることを知りました。実際に試してみたら自分の生活の中で自然に学ぶことができたので、1科目から受講できる放送大学の特徴がありがたいなと実感しました。2年目も同じペースで続けて行こうと思います」と声を弾ませた。

■自分で選択できるのが“大人の学び”

 「麻木さんにとっての“学び”とは?」と質問されると「私の場合は自分の仕事があってその仕事をより深めていくうえでもっとたくさんの知識を得たい、しかも仕事と両立しながら学びたいという思いがありました。なので、興味のある科目だけを受講したのですが、逆に言うと、好きな科目だけを取って、そうでない科目を受けなくて済むということです(笑)」とにっこり。

 さらに「自分にとって必要な“学び”だけをチョイスするやり方が放送大学なら可能でした。他の方法でやろうとしたらカルチャースクールなどに通うことになると思いますが、『大学で学問として学ぶ』ことを自分で主体的に選択できるのは放送大学だけなのだと思います」と自身のスタイルを説明。

 「先日、あるタレントさんが有名私立大学法学部の通信教育課程を卒業したというニュースが流れました。実は私と同じ歳なのですが、その方が成し遂げられたことはとてつもなくすごいことです。詳しいことは分かりませんが、その方は大学にしっかりと通い学位を取得することを選択されました。自分の“学ぶ目的”や“学びたいという思い”にそって“学ぶ方法”を選べるのは大人の特権だと思いますし、自分で選択できるのが“大人の学び”だと思います。大人はそれまでの人生経験があったうえでのチョイスになるので、全科履修生になることも、選科履修生になることも受け入れられます。それが若いときとは違うのかなと思います」と実感を込めて言葉にした。

■人生100年時代、武器になるのは知識

 さらに、放送大学に通った1年間で“学び”に対する意識が変わったそう。「今は『人生100年時代』で、いかに寿命を延ばして健康に生きていくかということが言われています。放送大学で色々と学んでみて、情報や知識があるのかないのかで、老後の生き方に差が出て来ると感じました」と言葉に。

 「これから体はどんどん衰えていくので、情報にアクセスする方法を知っていることが自分の身を守ることになるのかなと感じています。とくに情報が溢れている世の中だからこそ、リテラシーを見に着けることが重要だし、リスクを回避することにも繋がると思います。自ら学んで得た知識というものは人生の最後の瞬間まで武器になると感じています」と力を込めて語った。

■2年目も続けようと思った理由は「面白くてやめられない」から

 「2年目も続けようと思った理由は?」との質問には「特別な決断とか決心はなくて、……単純に面白くてやめられなくなりました」と回答。「魅力を感じる講義がなかったらやめていたと思いますが、まだまだ受けてみたい講義がたくさんあります。しかも、興味が湧いたらすぐに選択して受講することができるんです。なので、2年目を終えてまた興味が湧けば3年目も続けると思います。軽い気持ちで入って気づいたら何年も放送大学に通っているという“放送大学あるある”かもしれません(笑)」とも。

■今後の目標は「科目群履修認証制度(放送大学エキスパート)」

 2年目に突入した放送大学での“学び”。今後の目標には「科目群履修認証制度(放送大学エキスパート)」を掲げた。

 「科目群履修認証制度(放送大学エキスパート)」とは指定された特定の授業科目群を履修することにより、ある分野に目的・関心を持ち、そのための学習を体系的に行ったことを証明する制度で、学校教育法第105条「履修証明制度」に対応している。

 具体的には、放送大学では「健康福祉指導プラン(健康福祉運動指導者)」、「福祉コーディネータプラン(福祉コーディネータ)」、「社会生活企画プラン(社会生活プランナー)」をはじめ17のプランを実施。例えば、「健康福祉指導プラン」を履修すると「健康福祉運動指導者」の認証状が発行される。

 「健康福祉指導プラン(健康福祉運動指導者)」を履修するためには授業科目群46単位の中から必修科目10単位を含め20単位以上を修得することになり、科目数でいうとおおよそ10科目以上の履修が必要にある。

 だが、授業科目群に入っている講義の中には麻木がすでに履修済みのものもあり「頑張れば今年、認証状がもらえるかもしれません。正式な認証状なので履歴書に書けるんです」と目を輝かせる。

 「エキスパートを目標にしちゃうと、単位取得を優先しちゃうためマルAを続けられなくなっちゃうかもしれませんが、挑戦してみたいです」と笑顔を弾けさせた。最後に「今のご自身にとって放送大学はどんな場所?」との質問が出ると、麻木は「学ぶ楽しさを与えてくれる場所です」と笑顔を見せた。

 麻木は、2010年に脳梗塞を経験し2012年に初期の乳がんが見つかった。食生活を見直し、国際薬膳師、国際中医師、温活指導士の資格を取得。食を通して「体を温め、免疫力を高める」という考えなどを多方面で提案し、60歳になったことをきっかけに漠然と学びたいと思っていたことを「いつかやろう」ではなく「今やろう」と決意。2023年4月に放送大学に入学した。

 放送大学は、文部科学省・総務省所管の通信制大学。4月と10月の年2回、出願書類による選考で入学可能。BS放送、ラジオ、ネットなどを通じて好きな時間に学習できることが特徴で、大学卒業(学位取得)を目指す「全科履修生」(最大10年間まで在学可能)、好きな科目だけ学べる「選科履修生」、「科目履修生」がある。

 麻木は、2023年度第1学期に「がんとともに生きる(’18)」「フードシステムと日本農業(’22)」「食と健康(’18)」「食の安全(’21)」を、同第2学期に「健康と社会(’23)」、「睡眠と健康(’21)」「発達心理学概論(’17)」「健康長寿のためのスポートロジー(’19)」を受講し、8科目ですべて最高評価の「マルA」の成績を修めた。

 2024年度第1学期は「運動と健康(’22)」「リハビリテーション(’19)」「今日のメンタルヘルス(’23)」「地域・在宅看護論(’23)」を受講中。

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(2024年04月18日 05時00分 更新)

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