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岡山県教委 教職員2398人異動 4月1日付 岡山市教委は769人

岡山県庁
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岡山市役所
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 岡山県教委と岡山市教委は26日、2024年度の人事異動を発表した。少子化を背景にした県立高の再編(統廃合)議論が大詰めとなる中、生徒確保に向けた学校の魅力づくりを指揮する県教委の学校教育推進監に室貴由輝高校魅力化推進室長を起用する。異動規模は県教委が教職員2398人、行政職351人、岡山市教委は教職員769人。総数は前年度比194人減の3518人となった。発令は4月1日付。

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 県教委の異動は校長243人、副校長43人、教頭215人、主幹教諭119人、指導教諭99人、教諭等1497人など。行政職は次長級2人、主管課長級4人、課長級38人。管理職の女性比率は教員が30・2%(前年度比2・0ポイント増)、行政職が17・5%(同3・3ポイント減)となる。

 学校教育推進監は県立高の魅力アップを図るとともに学校のICT(情報通信技術)化を進める次長級ポスト。統廃合を巡っては24年度にも対象校や組み合わせを盛り込んだアクションプランを策定する方針で、現在担当室長を務める室氏が適任と判断した。

 社会問題化している不登校対策として、学校に行きづらさを感じる児童生徒のための自立応援室設置校を17校増の61校に拡充。4月から御津高に新設する教育支援センターには専任職員2人を配置する。24年度に開校する義務教育学校の総社市立昭和五つ星学園と美咲町立柵原学園には教職員をそれぞれ27人、33人を赴任させる。

 主な高校長では、朝日に鈴鹿貴久・県教委教職員課長、玉野光南に延兼稔・城東副校長、青陵に泉浩明・玉野商工校長が就く。退職校長の再任用は8人。

 岡山市教委の異動は校長70人、副校長15人、教頭57人、主幹教諭24人、指導教諭23人、教諭520人など。女性管理職は前年度比2・6ポイント増の33・1%で過去最高となった。

 定年延長の影響で退職者は過去最少の95人となった一方、過去最多の170人を採用する。不登校対策では吉備、岡南、庄内小に23年度に設置した「校内支援教室」を継続。専属の教員を1人ずつ配置し、学級への早期復帰に向けた支援策を研究する。

(2024年03月26日 09時37分 更新)

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