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甘酒プリンで赤磐のPRを 高陽中生徒、事業所とレシピ開発

レシピや賞状を手にする(左から)坂本さん、難波さん、小林さん
レシピや賞状を手にする(左から)坂本さん、難波さん、小林さん
「甘酒プリン」
「甘酒プリン」
 赤磐市立高陽中(同市上市)3年生3人が、地元の事業所と協力して「甘酒プリン」のレシピを開発した。酒どころを盛り上げようと、昨年9月からまちづくりの探究学習として挑戦。幅広い世代に好まれる上品な甘さに仕上げ、市内の農産物直売所などでレシピを配っている。

 3人は坂本茉洸(まこ)さん、難波望愛(のあ)さん、小林未菜歩(みなほ)さん=いずれも(15)。地域に酒蔵が多いことに注目し、甘酒やみそ製造の笹埜商店(岡山市東区瀬戸町宗堂)にレシピ作りを相談した。何度も通いながら改良を加えた。

 完成品は、豆乳をたっぷり使い、まろやかな風味を実現。リーダーの坂本さんは「上品な甘み、香りを絶妙なバランスに整えた」と胸を張る。裏ごしする分量を減らし、粒感もほどよく残した。

 レシピは笹埜商店のほか、赤坂青空市(赤磐市東窪田)など同市内3カ所の農産物直売所に置いている。

 今回の成果は、地域課題解決に向けた小中学生の取り組みをたたえる県教委の「おかやま学びたい賞」で、応募があった55小中学校計96点の中から、井原市立青野小とともに最優秀賞に選ばれた。

 今春から同じ高校に進む難波さんと小林さんは「引き続き探究を続けて商品化までこぎ着けられれば」と口をそろえ、坂本さんは「これからも機会を見つけて地元の魅力を伝えていきたい」と話した。

(2024年03月20日 11時02分 更新)

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