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23年大会の経済効果17億円 おかやまマラソン実行委が推計

スタートの号砲とともに岡山県総合グラウンド周辺を一斉に駆け出すランナーたち=2023年11月12日
スタートの号砲とともに岡山県総合グラウンド周辺を一斉に駆け出すランナーたち=2023年11月12日
 「おかやまマラソン」の実行委員会は2日、昨年11月12日の第7回大会について、岡山県内への経済波及効果が17億円とする推計を発表した。定員数や関連イベントが新型コロナウイルス禍前と同規模に戻ったことを考慮し、開催経費(5億1千万円)の約3・3倍と見積もった。

 昨年の大会はファンラン(5・6キロ)や「おかやまマラソンEXPO(エキスポ)」の飲食・物販ブースを再開。沿道応援も制限がなくなり、トータルの参加者が約25万3千人と22年の第6回(約11万3千人)の約2・2倍に増加。波及効果を12億2千万円から約4割の4億8千万円増とした。

 内訳は、参加者の飲食や宿泊といった直接効果が10億8千万円(22年比3億1千万円増)、商店の原材料購入などによる第1次波及効果が3億4千万円(1億円増)、大会によって消費が増えたとみなす第2次波及効果は2億8千万円(7千万円増)だった。

 1人当たりの平均消費支出額を見ると、県内ランナーと同伴者が4493円(1929円減)、県外は2万5850円(2811円減)。県外のうち宿泊者の割合も81・2%(6・2ポイント減)とダウンし、全国旅行支援の終了に伴う反動減などが要因とみられる。

 波及効果はランナーやボランティアら2022人が回答したアンケートに基づき、県の産業連関表を使って算出した。

(2024年02月02日 21時00分 更新)

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