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スマホで進む「ヨコ絵の減退」 縦横斜めで変わる写真の世界

スマホで進む「ヨコ絵の減退」 縦横斜めで変わる写真の世界
 2024年、大変な始まりになりました。元日に起こった「能登半島地震」、そして2日には日航機と海上保安庁機の衝突事故。亡くなられた方々に謹んで哀悼の意を表します。また、被災された皆様に心からお見舞い申し上げるとともに、一日でも早く日常生活に戻られますよう心からお祈り申し上げます。

 今回の災禍で感じたのは、動画の凄(すご)さです。東日本大震災から10年以上がたち、スマートフォン所有者が格段に増えたのが要因でしょう。マスコミが現場へ到着する前に、リアルタイムで生々しい動画が撮られているのです。災禍の中でスマートフォン撮影するのは道徳に反する! という声もありますが、今回の地震や事故を見る限り不特定多数が撮影してしまう…。これが抗(あらが)えない現実のようです。

 小生もこのような状況に遭遇したら「どう撮るのが正解か?」と考え込んでしまいました。両手が塞(ふさ)がるカメラでなく、帽子やヘッドバンドに装着できるウェアラブルカメラ(アクションカメラとも言われ動画専門が多い)が一番いいのではないか? そう思いました。

 ウェアラブルとは体に装着できるという意味です。ウェアラブルカメラの雄といえば「GO PRO」が非常に有名です。今では多くの類似カメラが登場しています。こうしたカメラは体だけでなく、今までカメラ装着ができなかった箇所に付けられるので、陸海空すべてのスポーツシーンで用いられています。非常事態に備えてカメラマンはウェアラブルカメラをカバンに忍ばせておく? 本当に不謹慎極まりないのですが、考えさせられました。

 さて2007年にスマートフォンが普及します。ここからカメラの衰退が顕著になります。コンパクトデジタルカメラで撮るくらいなら、スマートフォンで十分! そんなユーザーが増加しました。この辺りを境に構図に変化が起こります。それはなんでしょう? ...
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(2024年01月18日 10時04分 更新)

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