前節のアウェー東京Ｖ戦（〇３―２）でお話をさせて頂いたのは、ファジアーノ岡山をＪＦＬ時代から応援されている横平徳美さん（６２）＝岡山市在住。ユニホームはもちろん、時計も靴もファジレッド。コメントからは「ファジ愛」をひしひしと感じました。（亀井良平）

　――佐野選手のユニホームを着られていますね。オランダに移籍しましたね。

　ねー。でも仕方ないですよね、プロの世界ですから。寂しいですけどね。ファジをＪ１上げてから行ってほしかった思いもありますが、しょうがないですね。応援し続けますよ。

　――ファジアーノを応援して長いのでしょうか？

　ＪＦＬにいたときから応援しているので、昔からね。好きになったから仕方ないよね。岡山はあまり盛り上がることが少なかったけど、２週間に１度、スタジアムを中心ににぎわいができる。今では非日常が日常になってますよね。だから木村さん（ファジアーノオーナー）の功績が大きいと思います。昔は手づくりのチームで、俺らが応援しないと誰が応援するんだという感じでした。散髪代がタダになる店があり、カレーがタダになる店があり、選手の給料も低かったと思います。でも頑張りを応援しようとしていましたよね。

　――今は小さい頃にファジアーノを見ていた方たちがサポーターとしてスタンドを埋めています。

　私たちと感性が同じかどうかは分かりませんけど、昔から負けてもブーイングはしない、ヤジは飛ばさない。そういう伝統は続いてきていますよね。そういう伝統が良いかどうかはあります。情けない試合をしたときにはブーイングをした方が良いのかなと思うときもあります。ただ自分の子どもが一生懸命試合をして負けたときにあなたは怒りますかと。基本的には怒りませんよね。よく頑張ったと。ファジアーノはそんな存在です。

　――今季のチームにここから期待することは。

　たぶん自動昇格はつらいので、プレーオフに行ってほしいです。チアゴも戻ってきましたし、とりあえずプレーオフ。プレーオフに滑り込むと、昨年（３位）の逆でぐっといくかもしれません。Ｊ１の景色を見たい。ガンバ大阪の試合とかはたまに見に行くんですけど、やっぱり我がチームがＪ１で戦う姿を見たいですよ。
　
　――ありがとうございました！

　いやー、ファジアーノを応援してから赤色を着ることに抵抗がなくなりました。良い年してね。あと数年で定年退職だから、それまでに昇格してほしいね。アウェーも自由にいけなくなるからね。