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早春彩る「雛めぐり」24日開幕 倉敷の各所、雛人形1500組

組み木や郷土玩具など約100種類を披露する日本郷土玩具館
組み木や郷土玩具など約100種類を披露する日本郷土玩具館
畳縁や学生服などで仕立てた人形が並ぶ「産業お雛さま展」=児島市民交流センター
畳縁や学生服などで仕立てた人形が並ぶ「産業お雛さま展」=児島市民交流センター
 倉敷市内の観光スポットや商店街に雛(ひな)人形を飾る「第21回倉敷雛めぐり」(市や商工団体でつくる実行委主催)が24日、開幕する。美観地区をはじめ、児島、玉島、水島、真備・船穂地区の各所に江戸から現代までの計1500組を展示し、早春の倉敷を彩る。3月10日まで。

 美観地区周辺は、新渓園(同市中央)で明治期~平成の段飾りや御殿雛、木目込み人形約30組を公開。日本郷土玩具館(同所)は、倉敷市で長年活動した組み木デザイナー・小黒三郎さん=神奈川県鎌倉市=が手がけた段飾り、こまとして回せるお雛さまやお内裏さまなど約100種類を披露している。

 児島地区は旧野崎家住宅別邸迨暇(たいか)堂(倉敷市児島味野)で、家庭から持ち寄った御殿雛や段飾りを大広間に並べる「おひな同窓会」を開く。児島市民交流センター(同所)では「産業お雛さま展」を開催中。繊維の産地らしく、企業と学校がデニムや学生服、畳縁(べり)などで仕立てた雛人形を出品している。

 地域の特色を生かした展示を企画するのは真備・船穂地区。マービーふれあいセンター(同市真備町箭田)は地元で盛んな竹工芸の雛人形を置く。船穂公民館(同市船穂町船穂)は特産スイートピーを地元園児の作品と一緒に飾り付ける。

 玉島地区は3月2日、玉島港・港橋周辺の岸壁に花々などを投影するプロジェクションマッピングを初めて実施。同市中心部と水島地区を結ぶ水島臨海鉄道は期間中、子どもたちの手作り品を飾る「お雛列車」を1日4往復運行する。

 実行委は「特色ある雛人形をめでながら各地を巡ってほしい」としている。問い合わせは事務局の倉敷観光コンベンションビューロー(086―421―0224)。

(2024年02月20日 07時16分 更新)

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