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気品あふれる「雛」200点 児島・旧野崎家住宅で展示

華やかな雛人形が並ぶ会場。左奥の2体が「享保雛」=旧野崎家住宅
華やかな雛人形が並ぶ会場。左奥の2体が「享保雛」=旧野崎家住宅
 倉敷市児島味野の国重要文化財・旧野崎家住宅で、製塩業で財を成した旧家に伝わる雛(ひな)人形や雛道具を集めた「野崎家のお雛様展」が開かれている。気品あふれる「享保雛」など華やかな人形が来場者の目を楽しませている。4月7日まで。

 明治期を中心とした約200点を展示している。高さ約80センチの享保雛は、野崎家3代目当主の武吉郎(1848~1925年)に旧岡山藩主の池田家から贈られた逸品。京都の名工が手掛けたとされる洋装の大礼服をまとった「明治天皇雛」、布で立体感を出した「押し絵雛」なども目を引く。

 「見えっ張り雛」と呼ばれるひときわ長い袖に豪華な刺しゅうが施された古今雛や、明治時代の日本画家・土佐光武による三幅対の掛け軸「立雛図」などが飾られ、枯れ山水の庭園から鑑賞できる。

 同住宅の宮崎健司学芸員は「歴史を刻んだお雛さまたちの姿をめでてもらいたい」と話している。

 入館料は大人500円、小中学生300円。問い合わせは同住宅(086―472―2001)。

(2024年02月17日 07時12分 更新)

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