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新型「やくも」はブロンズ色 沿線の自然に映える車体公開

公開された特急「やくも」の新型車両。沿線に映えるブロンズ色が特徴=大阪府東大阪市
公開された特急「やくも」の新型車両。沿線に映えるブロンズ色が特徴=大阪府東大阪市
座席に亀甲模様がデザインされた新型車両のグリーン車=大阪府東大阪市
座席に亀甲模様がデザインされた新型車両のグリーン車=大阪府東大阪市
 JR西日本は17日、岡山―出雲市間を結ぶ特急「やくも」の新型車両「273系」を大阪府東大阪市の製造工場で公開した。大山から望む朝日や赤い屋根瓦が続く山陰の町並みをイメージしたブロンズ色の車体が特徴。車両の揺れを抑える装置を改良するなど、乗り心地も向上させている。来春から順次導入する。

 内装は沿線の自然や神話をモチーフにしたデザイン。前後の座席間隔は従来の在来線特急と比べ7センチ延長し、新幹線と同等とした。テーブル付きのグループ席やフリースペースなども整備した。

 やくもはカーブが多い伯備線を高速で走るため、遠心力で車体を傾ける「振り子式車両」を採用している。新型では地図データなどを活用して列車の現在位置を把握し、傾斜のタイミングなどを適切に調整。乗り物酔いを抑えるという。

 11編成、44両を投入する計画で更新費用は約160億円。同社は「山陽、山陰地域のシンボルとなるよう開発した車両。格段によくなった乗り心地を味わってほしい」としている。

 やくもは山陽新幹線岡山開業に合わせ、1972年3月に運行を開始。現行の「381系」は82年に導入された。

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