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前国防相、内閣離脱を示唆 イスラエルで政権亀裂拡大

 イスラエル軍の攻撃を受けたパレスチナ自治区ガザ北部のジャバリヤ難民キャンプ=18日(ロイター=共同)
 イスラエル軍の攻撃を受けたパレスチナ自治区ガザ北部のジャバリヤ難民キャンプ=18日(ロイター=共同)
 【エルサレム共同】イスラエル戦時内閣に加わるガンツ前国防相は18日にテレビ演説し、ネタニヤフ首相に対し、イスラム組織ハマスとの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザを巡り、自らの提案を反映させた戦後統治計画を策定するよう要求した。6月8日までに示さなければ、戦時内閣を離脱すると表明。ガラント国防相もネタニヤフ氏に戦後統治計画を示すよう5月15日に求めたばかりで、政権内部の亀裂が広がっている。

 ガンツ氏が離脱しても直ちに政権崩壊にはつながらないが、戦時内閣の主要閣僚が離脱すれば、ガザ戦闘への影響は必至。イスラエル国内では、支持率が低迷するネタニヤフ氏が政権維持のために戦闘を長引かせているとの批判が広がる一方、次期首相としてガンツ氏への期待が高まっており、政治的駆け引きの意味合いもありそうだ。

 ガンツ氏は自らの要求として、パレスチナやアラブ、欧米諸国から成る統治機関の樹立など6項目を公表。イスラエル首相府は「ガンツ氏の要求では、イスラエルは失敗する」と反発した。

(2024年05月19日 21時59分 更新)

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