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港町体感 玉野で18日からフェス 海自艦公開やミニクルーズ

大勢の来場者でにぎわった昨年のたまの・港フェスティバル
大勢の来場者でにぎわった昨年のたまの・港フェスティバル
「玉野の良さを知ってもらう大切なフェス。多くの来場を期待しています」と呼びかける岡崎事業委員長
「玉野の良さを知ってもらう大切なフェス。多くの来場を期待しています」と呼びかける岡崎事業委員長
 海、港、船をテーマに多彩な催しを繰り広げる「第27回たまの・港フェスティバル」(同フェスティバル実行委主催)が18、19日、玉野市の宇野港第1突堤で開かれる。海上自衛隊の潜水艦救難艦「ちはや」が一般公開されるほか、ミニクルーズや海の生き物との触れ合いなどで港町の魅力を体感してもらう。

 宇高連絡船廃止後、宇野港の再開発に合わせて1997年に始まった玉野を代表する海のイベント。今回は、市の行財政改革で補助金がゼロとなる中、「玉野を元気にするフェスを残すため、運営方法やイベント内容を見直した」と岡崎晋典事業委員長。

 来港する「ちはや」は三井造船玉野事業所(現三井E&S玉野事業場)の建造で里帰りになる。潜水艦から乗員を救出する深海救難艇や無人潜水装置を備え、海難事故での捜索救難活動などに活躍する。玉野海上保安部の巡視艇「たまなみ」とともに船内を無料見学できる。

 経費をかけずに新たな魅力を生むため、玉野海洋博物館の協力でナマコやヒトデ、瀬戸内海で見られる魚と触れ合える「おさかなプール」が初めてお目見え。造船所沖や直島諸島を巡るミニクルージング、宇高連絡船と当時の列車、フェリーなどの模型展示、地元団体によるゲームやニュースポーツ体験、お笑い芸人のステージもある。

 これまで無料だった玉野競輪場の臨時駐車場は、シャトルバスの運行経費などに充てるため利用料1日千円が必要になる。広告宣伝費も抑えるためSNS(交流サイト)などでの発信に力を入れている。岡崎事業委員長は「試行錯誤を重ねて、未来へ続く新たなあり方を探りたい。多くの人に携わってもらい、やって良かったと思えるフェスになれば」と話している。

 両日とも午前10時~午後5時。問い合わせは実行委事務局(0863―33―5010)。

(2024年05月15日 15時07分 更新)

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