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チャドでE型肝炎が増加か WHO、スーダン避難民に多数

 E型肝炎ウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)
 E型肝炎ウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)
 【キーウ(ウクライナ)共同】世界保健機関(WHO)は8日、アフリカ・チャド東部でE型肝炎の可能性のあるケースが1月2日~4月28日にかけ計2092件報告されたと発表した。うち7人が死亡した。チャド東部は、戦闘が続くスーダンから避難した人々が多く、95%は難民キャンプなどで報告された。

 WHOによると、6~17歳の患者の報告例が53・2%と年代別で最多だった。安全な飲み水が入手しづらかったり、衛生環境が不適切だったりすると、E型肝炎ウイルスの流行リスクが高まる。

 WHOはチャド現地での対応を支援するため、専門家チームを派遣した。国内での感染リスクは高いと判断している。

(2024年05月09日 10時29分 更新)

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