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柏木由紀「アイドルとは?」の回答変遷 AKB48最後の日にたどりついた言葉は…

AKB48劇場の壁掛け写真を外した柏木由紀(C)AKB48
AKB48劇場の壁掛け写真を外した柏木由紀(C)AKB48
 アイドルグループ・AKB48の3期生、“ゆきりん”こと柏木由紀(32)が4月30日、“聖地”東京・秋葉原のAKB48劇場で行われた卒業公演をもってグループを卒業した。

【写真】「初日」の円陣、バルコニーでのあいさつ、壁掛け写真外しの恒例儀式も

 柏木は、AKB48誕生1周年記念ライブが行われた2006年12月9日、3期生/チームB候補生としてお披露目された。活動は17年4ヶ月もの長きにわたり、AKB48史上初となる30代で選抜入りするなど、道を切り開いてきた。

 柏木はAKB48加入前からのハロプロオタクとして知られている。小学2年生のときに故郷の鹿児島で行われたモーニング娘。のコンサートを観に行って以来、「モーニング娘。の宣教師」となってクラスメイトたちにアピール。さらに、好きが高じてモーニング娘。の8期オーディションに応募。三次選考まで残ったものの落選し、その後、AKB48の3期生オーディションに合格した。

 そんな柏木に近年では、「柏木由紀にとってアイドルとは?」の質問がたびたび投げかけられた。ORICON NEWSでは、アイドルをテーマにした2020年3月のインタビューで取材したところ「人生をかけた挑戦」との答えが返ってきた。

 少し前までは「アイドルとは、日々の楽しみ」と答えていたというが、「いつか人生を振り返った時に『あ、自分ってずっとアイドルだったな』って思いたいなって。そのときにあらためて『私って中学生から人生をかけてアイドルというものにチャレンジし続けているよな』って思ったんです。だからこれからも人生かけて挑戦し続けます!」と話していた。

 昨年10月の卒業発表直前に行われた自身初となるスタイルブック『いくつになったって、アイドル』の発売記念イベントでは、「アイドルとは?」の質問にかなり長考したうえで「趣味ですね」と回答した。「“職業アイドル”とか、20代の頃は“天職”ですとか言ってたんですけど、さすがにこんなに長くやってるのって、仕事の域をちょっと超えてるなって感じるというか。多分本当に好きなんだなって気づいたので、軽い気持ちではなく、もう仕事を超えた。本当に自分が心から好きなもの、楽しいと思えるものがアイドルかな」と胸中を明かした。

 そして、3月16日に横浜・ぴあアリーナMMで行われた卒業公演後の囲み取材では、「アイドルは私の人生のすべて」と答えた。「天職と自分で言うのはちょっとどうかなと思うんですけど、17年間やってきてアイドルをやること以外に見つけられなかったからこそ、こんなに長くいましたし、その中でもAKB48に入れたことが運命だったのかなと思います。これ以上の楽しいことはもうないかもって思えるぐらい、アイドルの17年間が本当に楽しかったです」と活動を振り返った。

 そして、卒業公演終演後の囲み取材でもこの質問が飛んだ。

 「天職でしたね、結果」と答えると、「入ったときはアイドル好きでやってみたいなという気持ちだったんですけど、なかなかこんなに長く続けられることは、多分この先ないだろうなと思う」と話した。

 「いつでも卒業、辞める、他の職業に変えるという選択肢があるなかで、本当に好きでここまでいたので、本当にアイドルというお仕事に出会えてよかった。本当に『人生』ですね。今後どんなことが起きても、AKB48にいた人生、出来事は超えられないというくらい最高でした。しかもその中でAKB48を選んでよかったなと思います。生まれ変わってもAKB48がいいです。自分には向いていたなと思います」と締めくくった。

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(2024年04月30日 21時00分 更新)

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