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六価クロム陽性 処理槽転落の猫か 福山で死骸見つかる、市が発表

工場内に残された猫の足跡=3月、野村鍍金提供
工場内に残された猫の足跡=3月、野村鍍金提供
 福山市は30日、3月に同市柳津町の金属めっき工場で人体に有害な六価クロムの液体が入った処理槽に転落し、そのまま逃げた猫とみられる死骸が市内で見つかったと発表した。

 市によると同日午前8時半ごろ、処理槽のある野村鍍金(めっき)福山工場から南東約260メートル離れた別の事業所の従業員から通報があった。約3週間前から敷地内の建物の間にあった猫の死骸に気付いていたが、臭いが強くなり通報したという。市職員が簡易測定を実施したところ六価クロムの陽性判定が出たため、同工場が死骸を回収した。

 六価クロムは強酸性で触れると皮膚や粘膜に炎症を起こし、呼吸器系などにも悪影響を及ぼす恐れがある。現在、市に健康被害に関する報告はないという。

(2024年04月30日 20時46分 更新)

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