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笑い誘う「ほら」で心ぽかぽか 福山・備後一宮吉備津神社で神事

特設舞台でほら話を披露する参加者
特設舞台でほら話を披露する参加者
ほら吹き神事に先立って行われた豆まき
ほら吹き神事に先立って行われた豆まき
 福山市新市町宮内の備後一宮吉備津神社で3日夜、節分祭が開かれた。大言壮語や作り話を披露し合う恒例行事「ほら吹き神事」があり、ユーモアあふれる話が会場を盛り上げた。

 豆まきの後、小学3年生から80代まで11人が登壇。自営業柳田実さん(74)=同市=は昔話・桃太郎に登場するのは新市町の猿だとして「きびだんごを全部食べて地元の仲間に怒られ、はぐれ猿になった。だから最近も子孫の猿がこの辺りに出る」と話して笑いを誘った。

 福山市立深津小5年横山芯君(11)は、備後一のほら吹きが閻魔(えんま)大王に成り代わる話を披露した。

 吉備高原希望中3年生(15)は「面白い話を大勢で共有するのが楽しい。雨と雪で寒かったけど心が温まった」と話した。

 同神事は、江戸初期には行われていたとされる。節分に各地から訪れた参拝者がたき火を囲み、自慢話などをして夜を明かしたのが始まりという。

(2024年02月04日 20時00分 更新)

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