山陽新聞デジタル|さんデジ

西大寺会陽 締め込みの準備進む 4年ぶりの宝木争奪戦 男衆着用

締め込みに宝印と朱印を押す土川社長
締め込みに宝印と朱印を押す土川社長
 西大寺観音院(岡山市東区西大寺中)で17日に行われる裸祭り「西大寺会陽」を前に、男衆が身に着ける締め込みの準備が岡山市内で進んでいる。新型コロナウイルス禍を経て4年ぶりに復活する宝木(しんぎ)争奪戦に向け、この時季恒例の作業が本格的に戻ってきた。

 呉服卸・貸衣装業の土川良(つちかわりょう、北区今)では、土川良人社長(49)ら3人が綿の締め込み(長さ10メートル、幅0・33メートル)を折り重ね、筒状に巻いて用意。観音院から借り受けた観音菩薩(ぼさつ)の宝印と「備前国西大寺」の文字が刻まれた朱印を丁寧に押している。

 今年の祝い主のおかやま信用金庫(同柳町)と菅公学生服(同駅元町)をはじめ、歴代の祝い主に届けるほか、西大寺地区のスポーツ用品店にも一般販売用で卸す。

 土川社長は「多くの男衆にとって久しぶりの争奪戦になるだろう。例年以上にけがに注意してほしいとの思いを込めながら準備したい」と話した。

 印なしを含めて計約3千枚を用意。会陽で使われた締め込みは観音院で祈願し、妊婦が腹帯として使うと安産になり、子どもが健康に育つといわれている。

(2024年02月01日 15時44分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ