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両備HD新トラック 乗り心地向上 デザインも一新 運転手確保目指す

デザインを一新した両備HDのトラック
デザインを一新した両備HDのトラック
瀬戸内海地域の名物を車体全面に描いた両備HDの新トラック
瀬戸内海地域の名物を車体全面に描いた両備HDの新トラック
 両備ホールディングス(HD、岡山市北区下石井)は12日、物流部門の社内分社・両備トランスポートカンパニーの新トラックを同市内で公開した。乗り心地を向上させ、白地に金色のRを描くなどデザインも一新。運転手の残業規制強化で人手不足が懸念される「2024年問題」に備え、イメージを高めて運転手確保につなげる。

 シートの座り心地が良く、仮眠スペースが広いなど運転手に配慮した新車を導入。白い車体は「新たなスタート」をイメージし、Rは社名やレジリエンス(回復力)、リワーディング(満足感)の頭文字で「困難を乗り越え、やりがいを持って働ける会社になる」との思いを込めた。保有する約450台を9年かけて新車に更新する。

 瀬戸内海地域の魅力を発信するグループのプロジェクト「ワンダフルセトウチ」にちなみ、車体全面に桃やブドウ、瀬戸大橋などのイラストをあしらったトラック3台も導入した。

 同HDは24年問題に向け、運転手の賃金を平均5%アップするなど対策を進めている。現在約420人の運転手を、3年後には500人体制とする計画。

 松田敏之社長は「仕事がきついといった業界のイメージを払拭する。働きやすさの向上にも努め、人材を集めたい」と話していた。

(2023年06月12日 17時19分 更新)

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