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シャギリ船 水面照らし湾内巡航 岡山、4年ぶりに亀岩まつり

ちょうちんをともして亀石宮(左)に近づくシャギリ船
ちょうちんをともして亀石宮(左)に近づくシャギリ船
 岡山市東区水門町の亀石宮(かめいわぐう)一帯で1日夜、江戸時代から続くとされる亀岩まつりの「シャギリ船行事」が4年ぶりに開かれた。山形にちょうちんをともした2隻のシャギリ船が亀石宮前の水門湾に姿を見せ、水面を優しく照らしながら湾内を巡航した。

 地元住民ら約50人が2隻の船に乗り込み、太鼓や笛で祭りばやしを演奏。湾内を行き交いながら亀石宮の拝殿に船首を近づけ、宮司からおはらいを受けた。会場では花火300発も打ち上げられ、行事を見守っていた大勢の家族連れらから歓声が上がった。

 友人3人と訪れた山南学園8年生(13)は「船が思った以上に大きくてちょうちんの火がきれい。古くから伝わる行事が地元にあって誇らしい」と話した。

 シャギリ船行事は1818(文政元)年に始まったとされ、2014年に市無形民俗文化財に指定された。

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