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自転車違反に反則金、改正法成立 ながら運転、酒気帯びに罰則

 警視庁による自転車利用者への指導の様子=2022年10月、JR品川駅前
 警視庁による自転車利用者への指導の様子=2022年10月、JR品川駅前
 16歳以上の自転車の交通違反に反則金納付を通告できる交通反則切符(青切符)制度の導入を柱とした改正道交法が17日の参院本会議で可決、成立した。自転車走行中の携帯電話使用(ながら運転)や酒気帯びに罰則を新設した。青切符制度は公布から2年以内に、ながら運転、酒気帯びへの罰則は6カ月以内に施行する。

 近年は自転車の利用拡大によって、違反や事故が目立っていた。青切符は、起訴を見据えた捜査が必要な現状の交通切符(赤切符)交付より違反の処理時間を短縮でき、効率的な取り締まりと違反者への安全運転の指導が可能となる。自転車の取り締まりが大きく変わることになる。

 青切符対象となる115種類程度の違反のうち、重点対象行為と位置付ける「信号無視」や「指定場所一時不停止」といった違反を中心に取り締まる。運転中に手に持った携帯電話で通話したり、画面を注視したりする、ながら運転も対象だ。反則金を納めずに起訴されて有罪になると、6月以下の懲役または10万円以下の罰金となる。

 反則金の額は5千~1万2千円ほどになる見込みだ。

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