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シャルム選手ら 高梁市協力隊員に 活性化へ情報発信や農業支援

今後発行する新聞の内容について話し合うシャルムの選手ら
今後発行する新聞の内容について話し合うシャルムの選手ら
 サッカー女子・なでしこリーグ2部の吉備国際大シャルム(高梁市)の選手ら5人が、市の地域おこし協力隊に本年度から名を連ねた。スポーツチームの選手が隊員になるのは岡山県内では珍しく、地元の情報発信や農業支援などを通じて人口減に悩むまちの活性化に一役買う。

 選手4人とコーチ1人で、任期は4月から最長3年間。計画ではSNS(交流サイト)などを活用した市内の名所や特産品のPRをはじめ、誘客イベントの準備、運営や農作物の栽培、収穫などをサポートする。

 チームは2000年創部の吉備国大女子サッカー部を母体に11年にクラブ化。市内の企業で働いている選手も少なくなく、地元で根強い人気がある。「貴重な地域資源であるシャルムの発信力は大きい」(市住もうよ高梁推進課)と周囲の期待は大きく、埼玉県出身で広報担当の青山美里選手(25)は「観光地など高梁の魅力を自分自身の目で見て感じたい」と話す。

 既に開設している専用のインスタグラムでは、メンバーが市内随一の観光スポット・吹屋ふるさと村を訪問した時の映像をアップした。今後は協力隊の活動を紹介するオリジナル新聞の製作も行う予定という。

 国立社会保障・人口問題研究所が昨年末に公表した将来推計人口で、50年時点の減少率(20年比)が県内市町村で最大に達する見通しが示された高梁市。根本梨香子選手(26)は「私たちの活動や試合を通じ、一人でも多くの若者を高梁に呼び込みたい」と意欲を語る。

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