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連なる水田 初夏の風に揺れる早苗 美咲・大垪和西地区で田植え期

田植えシーズンを迎えた大垪和西地区の棚田=8日
田植えシーズンを迎えた大垪和西地区の棚田=8日
 農林水産省の「つなぐ棚田遺産」に選ばれている岡山県美咲町大垪和(はが)西地区が、田植えシーズンを迎えた。田が幾重にも連なる山あいに田植え機の音が響き、早苗が初夏の風に揺れている。

 同地区は標高約400メートルの傾斜地に約750枚(約50ヘクタール)がすり鉢状に広がり、農家約20戸がコメを作っている。羽場秀郎さん(74)=同町=方では8日から、知人の稲岡義則さん(74)=同町、岡崎章さん(70)=津山市=の3人が7枚計48・5アールで作業。15センチほどに育ったあきたこまちの苗を田植え機で植えていった。

 羽場さんは「草刈りや水管理が大変で平地の田より手間がかかるが、取れるコメはとてもおいしい。美しい景観を守っていくためにもできるだけコメを作り続けたい」と話した。

 地区の田植えは今月末まで続き、稲刈りは9月上旬の見込み。

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