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競泳女子 増田(倉敷出身)引退 東京五輪代表「岡山に恩返しを」

増田葵
増田葵
 2021年東京五輪の競泳女子800メートルリレー代表で、倉敷市出身の増田葵(27)=菅公学生服=が現役を引退することが30日分かった。3月のパリ五輪代表選考会で2大会連続の五輪出場を逃し、一線から退くことを決めたという。今季の競技会には出場せず、今後は所属先企業で営業職として勤務する。

 選考会では本命の200メートル自由形で8位にとどまり、五輪代表には個人種目だけでなくリレーでも届かなかった。取材に「迷いはあったが、新しい道に踏み出そうと思った。仕事に励みながら、水泳やスポーツを通じて支えてくれた岡山に恩返ししたい」と話した。

 自由形が主戦場の増田は社会人3年目の21年、東京五輪代表選考会を兼ねた日本選手権の200メートル自由形で3位となり、800メートルリレーのメンバー入り。競泳の岡山勢女子で五輪出場は1964年東京五輪の木原光知子(当時山陽女高1年)以来57年ぶりだった。五輪ではアンカーを担い、予選9位で惜しくも決勝進出はならなかった。

 岡山競泳界を長くけん引し、近大4年時の18年福井国体では成年女子400メートル自由形を制した。倉敷工高時代もインターハイや国体で表彰台に立った。

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