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高原の風 ジャージー牛伸び伸び 真庭・蒜山 観光施設で放牧始まる

牧草地を駆けるジャージー牛
牧草地を駆けるジャージー牛
 真庭市蒜山中福田の観光施設「ひるぜんジャージーランド」で26日、ジャージー牛の放牧が始まった。青く茂る牧草地で、牛たちが涼しい高原の風に当たりながら伸び伸びと過ごしている。

 蒜山酪農農業協同組合(同所)の牛舎で育った生後14~20カ月の妊娠牛9頭が、トレーラーに乗って運び込まれた。生まれて初めて牧草地に降り立った牛たちは、勢いよく斜面を駆け下りたり、草をはんだりして満喫。「モー」と鳴き声を上げ、訪れた観光客を喜ばせた。

 放牧は出産前の体力づくりや適度な減量が狙い。牧草を食べさせることで、栄養価の高い牛乳ができるという。25頭ほどを妊娠、出産のたびに入れ替え、11月上旬まで常時約10頭を牧草地で育てる。

 同組合の中村貢易生産課長(51)は「遅い春がやっと来た。のんびりした牛たちを見て、ゆっくり観光してほしい」と話している。

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