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児島虎次郎特別展、4日開幕 成羽美術館、本人撮影写真も公開

会場に並ぶ「下町の家族」(右)と、油彩「家族」
会場に並ぶ「下町の家族」(右)と、油彩「家族」
 高梁市出身の洋画家児島虎次郎(1881~1929年)が撮影した写真に焦点を当てた特別展「没後90年記念 児島虎次郎 もうひとつの眼」(市成羽美術館主催、山陽新聞社共催)が4日、成羽町下原の同美術館で開幕する。

 虎次郎は1908年、絵画の修業でベルギー・ゲント美術アカデミーに留学。帰国後も美術品収集のため2度にわたって渡欧し、エジプトにも立ち寄った。滞在中は記録やその後の創作活動に生かすため、巡り会った人々や訪問先の風景をカメラに数多く収めた。

 特別展では、遺族が保管し、ほとんどが初公開となる写真100点を計3回の訪欧とエジプト、アトリエを構えた酒津(倉敷市)時代の5章立てで展示。写真に関連する絵画作品やエジプトで収集した陶器、マスクなど約130点も紹介する。

 ベルギー市内で長屋の軒先に集う大人や子どもたちを撮った「下町の家族」(1909年)は油彩「家族」(19年)のモチーフになった1枚。フランス画壇の巨匠クロード・モネや自作のモデルになった女性、エジプトのピラミッドなどを捉えた写真も並ぶ。

 沢原一志館長は「絵画とは異なる、カメラを通じて虎次郎が感じ取った世界に触れてほしい」と話している。

 6月21日まで。午前9時半~午後5時。月曜休館(5月4日は開館し、7日休館)。入館料は一般千円、高校・大学生800円、小中学生500円。会場は写真撮影が可能で、カメラ(スマートフォンは除く)持参者は入館料が2割引きになる。正面駐車場は利用できず、隣接する市成羽地域局に臨時駐車場を設ける。問い合わせは同美術館(0866ー42ー4455)。

 ◇

 高梁市成羽美術館(成羽町下原)は特別展「没後90年記念 児島虎次郎 もうひとつの眼」の開催に合わせ、19日と6月7日に記念イベントを同美術館で開く。

 19日は、大原美術館(倉敷市)の大原謙一郎名誉館長と虎次郎の孫で陶芸家の児島塊太郎・成羽町美術振興財団理事長が「児島虎次郎の旅とその記録」をテーマに対談。6月7日は倉敷芸術科学大の松岡智子教授が「児島虎次郎の生涯と功績」と題して講演する。

 いずれも午後1時半~3時。無料だが、入館料が必要。

(2020年04月02日 17時45分 更新)

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