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令和出典「万葉」収録の海の生物 玉野の博物館で27日から企画展

梅干しのような深いワインレッド色のウメボシイソギンチャク
梅干しのような深いワインレッド色のウメボシイソギンチャク
白っぽい筋模様が涙を流すように見えるナミダクロハギ
白っぽい筋模様が涙を流すように見えるナミダクロハギ
 5月1日の改元に合わせ、玉野海洋博物館(玉野市渋川)は27日から、企画展「万葉植物展」を開く。新元号「令和」の出典として、奈良時代の歌集「万葉集」に注目が集まる中、収録された歌に詠まれた植物にちなんだ海の生き物4種を紹介する。

 「令和」は観梅で詠まれた歌32首の序文から取られた。その梅にちなんだ生き物が「ウメボシイソギンチャク」。まさに梅干し大で、ゆらゆら広がるワインレッドの触手は赤シソのよう。

 万葉集でもっとも多く詠まれた植物は、秋の七草の一つハギ。今回は名称に「ハギ」が付く魚2種を集めた。「ナミダクロハギ」は涙のような筋模様が愛らしく、「ニシキカワハギ」はオレンジの尾びれが錦のように鮮やかだ。

 赤、紫、黄色など色とりどりの貝殻が目を引く「ヒオウギガイ」は、宮中で使われたヒノキ薄板の扇から名付けられた。葉の形がその扇によく似た植物ヒオウギの実「ぬばたま」は、夜や黒髪の枕ことばとして万葉の恋の歌に欠かせない。

 ややこじつけた感もあるが、岡秀彦館長ら職員が知恵を絞った。岡館長は「日本人は古くから色鮮やかな魚や貝に万葉植物を重ねてきた。その感性や人と海との関係の深さに思いをはせてもらえれば」と話す。

 5月6日まで無休。問い合わせは同博物館(0863―81―8111)。

(2019年04月22日 23時15分 更新)

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