作州地域の書家や愛好家らの作品を集めた「第５７回全美作書道展」（山陽新聞社主催）が６月１日、津山市新魚町のアルネ・津山４階市立文化展示ホールで開幕する。

　漢字、仮名、近代詩文・調和体、墨象、刻字の５部門に計１５７人が１点ずつ出品。漢詩などを題材に力強く大胆に書き上げた漢字、流れるような筆遣いが印象的な仮名といった秀作がそろった。

　３１日は出品者ら約５０人が会場で準備。作品を慎重に飾り付け、照明の当たり具合や傾き具合、配置などを確認していた。

　会場ではこのほか、本紙の山陽歌壇、山陽俳壇、山陽柳壇に掲載された県北在住者の作品を運営委員の書家９人が揮毫（きごう）した色紙や、県児童生徒新春競書大会で特別賞に選ばれた５人の書も展示する。

　６月５日までの午前１０時～午後６時（最終日は同３時まで）。入場無料。

　運営委員の揮毫作の作者、同大会の特別賞受賞者は次の皆さん。（敬称略、特別賞の所属は２０２２年度）

　【短歌】山本共栄（勝央町）

　【俳句】小賀幸一（美咲町）藤田明子（鏡野町）梶谷広行（津山市）

　【川柳】三木春女（鏡野町）原健裕（真庭市）杉山武明（津山市）和田博子、小林絹子（美作市）

　【特別賞】磯田美涼（鶴山中）寺坂宜起（奈義中）山本美空（勝山中）清水ほのか（美作北こども園）清水弥古都（落合中）

出品者一覧（敬称略）

　【漢字】青木大寧、青山香悦、赤枝佳代子、浅山〓（〓は火ヘンに玄）妙、有元香苑、池上月草、池田賢英、池田萌道、生駒瑤月、今井烏石、岩元泰靖、植月あかり、宇野陽子、江原幸堂、江見心、小河原望海、垣内芳菊、梶岡江苑、金崎青蓮、金田美智子、兼本寂草、川本素風、日下草海、黒本純子、甲本和暢、小谷恭子、児玉瑛山、齋藤弘香、佐古華燿、佐藤紅玉、澤田虚遊、重松佳節、下山資山、下山大岳、庄司和代、杉山蒼翠、鈴鹿久子、高田芳樹、高橋美麗、田口祥華、竹内溪風、竹内ゆかり、田原風草、築山良恵、寺下典子、研山照青、内藤操、中西恵舟、西尾雙鶴、西山秋豊、林紀子、平井皓玉、平井珠玉、福島大峰、福田嘉祥、藤田澄香、藤田明暢、藤田友苑、前田良方、政広華風、松本加風、水島〓（〓は匡の王が品、右に鳥）亭、箕岡竹風、宮岡朋生、宮阪暁鳳、森田光遊、森藤遊山、森本藍華、森本修齋、森安美春、山口幽芳、山崎恵嘉、山崎富華、山本遊月、渡辺雀草（遺作）、和仁守

　【仮名】新井和代、石川蘭皋、居森真理子、入澤文博、入沢雅子、岩崎恭子、上田善宗、上森惠子、内尾三枝子、大美知子、奥久美子、奧まな己、小坂田瑶子、片岡丸恵、川上京子、川口陽子、北畠祥月、衣籏理子、葛尾房江、久留島寒渓、黒田峰子、河野三津子、小阪弘子、後藤清苑、佐々木嘉子、佐藤昌子、佐野咲子、白取元峰、角梨香、竹田悦子、築山かず代、坪田里美、寺坂昌三、鳥越範子、中島善江、永瀬通子、中西かお里、西田美紀枝、西山江里子、野亀莉愛、野村園江、藤井進、藤森愛実、船曳知世子、松尾美加、三谷寿子、村山一江、森田美保子、矢代京子、山崎尚子、山下虔華、山本和子、横山八千代、從野未彩

　【近代詩文・調和体】青木華水、阿形雍山、秋山美象、井辺錦舟、梅川彬象、延札松翠、小野惠子、片岡利子、川崎湖山、小山朋苑、末澤蘭渓、竹井摂、武川芳泉、武本節子、田尻雅代、谷光香渓、玉置雲山（遺作）、長瀧なな絵、二木真苑、西元蒼風、沼本游香、原寿子、松井紅風、水島恭子、安田甲南

　【墨象】春名直子

　【刻字】松村謙