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佐野元春「充実 最高のライブに」 6月10日、4年ぶり岡山公演

「当日はいろんな世代のファンが集まってくれると思う。みんなでロックしたい」と話す佐野元春
「当日はいろんな世代のファンが集まってくれると思う。みんなでロックしたい」と話す佐野元春
 「音楽的に充実していて、今がクリエーティブのピーク。最高のライブになると思う」。昨夏リリースしたアルバム「今、何処」を引っ提げ、6月から全国ツアーを展開するロックミュージシャン佐野元春。6月10日には岡山市民会館(岡山市北区丸の内)で4年ぶりの岡山公演に臨む。

 「アンジェリーナ」で1980年にデビューし、同年に「ガラスのジェネレーション」をリリース。アルバムも大ヒットした「サムデイ」、ドラマ主題歌にもなった「約束の橋」など数々の名曲を世に送り出してきた。

 「今、何処」は、「さよならメランコリア」「クロエ」「銀の月」など全14曲を収録。「さよなら…」で<なんとなく生きて なんとなく死んで そんな夜は虚(むな)しい そう、ぶち上げろ魂>と呼びかけ、「明日の誓い」では<明日がなければ意味がない 怖がるばかりじゃきりがない>と訴える。

 現代を生きる人々へのエールにも受け取れるが、「音楽って聴く人によって感じる思いはさまざまだと思う。作った本人からこうだよって限定するのは、やぼかな」と語る。

 自ら率いるTHE(ザ) COYOTE(コヨーテ) BAND(バンド)と巡るツアー。岡山でのライブは十数回は行ったといい、「本当に音楽好きな人が集まっている。バイブス(雰囲気)で分かるよ」。「サムデイ」をはじめとする80、90年代のヒット曲も歌う予定で「すごく楽しみにしています」。

 音楽表現の追究だけでなく、独立レーベルの立ち上げといった新たな試みに挑んできた。新型コロナウイルス下では、音楽制作者を支援しようと過去のライブ映像などを配信するオンラインイベントを企画し、期間限定で著作権フリーの新曲を発表。昨年末のNHK紅白歌合戦には桑田佳祐、世良公則ら“同級生”によるスペシャルバンドで出演し、精力的に活動する。

 「作家としてのイマジネーションを大切に、いつも新しい時代にフックした曲を作ろうとしてきた」と佐野。デビューから43年がたっても音楽への情熱と好奇心は変わらない。「誰にも邪魔されず、自由にソングライティングしていきたいね」

 岡山公演は6月10日午後6時開演。特製Tシャツ付き指定席1万4300円、指定席9900円。3歳未満入場不可。キャンディープロモーション岡山(086―221―8151)。

(2023年05月30日 11時43分 更新)

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