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星空と風景切り取った25点 倉敷で愛好家・前田さん写真展

青白い光が幽玄な「宙の灯台」
青白い光が幽玄な「宙の灯台」
会場に並ぶ幻想的な作品と前田さん
会場に並ぶ幻想的な作品と前田さん
 星空と風景を一緒に写す「星景写真」の愛好家として知られる前田徳彦さん(61)=埼玉県上尾市=の作品展が、倉敷科学センター(倉敷市福田町古新田)で開かれている。その土地ならではの美を切り取った幻想的な光景が並び、来場者を引き付けている。23日まで。

 前田さんは中学生で星に興味を持ち、高校1年から撮影を開始。現在も会社勤めの傍ら、毎週のように撮影に挑戦している。星景写真を紹介するブログも人気で、愛好家の間では著名な存在という。

 今回は近作を中心に国内外で撮った25点を出品している。中でも「善き羊飼いの教会と天の川」など5点は、2015、17年にニュージーランドに渡って撮影した力作。「日本では見えない星もあった。人里離れて暗く、星空がダイナミックで奇麗だった」と振り返る。

 ほかにも「宙の灯台」(静岡県、18年)は、夜明けに浮かぶ天の川と月を灯台の青白い光が幽玄に照らす。残雪を冠した南アルプスと満開の桜、オリオン座を1枚に収めた「星降る桜並木」(山梨県、22年)は、わずかな時間しか訪れない空間を表現している。

 撮影は事前に月齢や天候、星座の位置を調べて行う。綿密な準備にも前田さんは「一晩中星を撮っているのが好き。好きだから楽しくなっちゃう」と笑い「時間帯や季節ごとの景色に触れ、星に興味を持ってもらえたら」と話す。

 午前9時~午後5時15分。月曜休館。入場無料。問い合わせは同センター(086―454―0300)。

(2023年04月02日 08時29分 更新)

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