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同級生のオダギリさん、河本さん 津山の映画祭で思い出語る

河本さんとのトークで笑顔を見せるオダギリさん
河本さんとのトークで笑顔を見せるオダギリさん
オダギリさんとのエピソードを軽妙に話す河本さん
オダギリさんとのエピソードを軽妙に話す河本さん
 映像作品を通じて津山の歴史や文化の発信を目指す初の津山国際環境映画祭が1月30、31日、津山文化センター(津山市山下)で開かれた。いずれも市出身の俳優オダギリジョーさんが監督を務め、ベネチア国際映画祭などで高く評価された「ある船頭の話」(2019年製作)と、東小で同級生だったお笑いコンビ「次長課長」の河本準一さん主演の「さくらな人たち」(08年製作)を上映。リモート参加したオダギリさんと来場した河本さんらのトークでも盛り上がった2日間を振り返る。

 「ある船頭の話」は山奥の村に町とつなぐ橋が架かり、時代に取り残されていく船頭を美しい山河とともに描いた。オダギリさんは「便利であることを求めすぎ、大切なことを忘れているのではないか、本当に人間が生きる上で正しい道なのか、ずっと引っ掛かり続けていた。船頭と橋に置き換えて分かりやすく表現した」と説明。新型コロナウイルス禍の中、「環境や生活様式を改めて考え直す時期に見ていただくことが、何かのきっかけになれば」と語った。「さくらな人たち」は「真逆の作品」で、タブーや常識の枠を外し「映画の可能性を探りたかった」と話した。

 2作に出演した河本さんは、監督としてのオダギリさんを「こだわり過ぎ」としつつ、実演指導など「具現化してくれ分かりやすい。任せる余白もくれる」と信頼を寄せた。

 思い出話や仲の良さを感じさせる発言も。互いを「もっち」「ジョー君」と呼び、オダギリさんは「もっちの家は、はっきり覚えている」「スポーツもできて、面白くて、明るくて。サッカーやってたから、もてまくってました」。クールな印象が強いが、飾らない笑顔でも会場を魅了した。

 河本さんは「相方とジョー君が似てる。ツボの部分がちょっと人と違うとこが好き」「小学校の時の顔が幼くて、かわい過ぎて。まさかこんな感じにクオリティーも背も高くなるとは」と明かした。

 郷土愛にあふれる2人。オダギリさんは「津山の景色とか出来事とか、たまに夢に出る。脳内に津山の何かがいっぱい残ってて、脚本を書くときに出してたりする」「津山城の桜を毎年楽しみにし、花見がすごく楽しかった。今までの作品でも桜は必ず出るキーワード。津山から影響を受け、自分の中にたまってきたものが反映されている」と述懐した。

 同級生の顔と名前がどんどん出てくるという河本さんは、東小の校歌の一節をホールに響かせた。地域の盛り上げ策として「プロジェクションマッピングで津山城を復元したい」とのアイデアを披露した。

 人気ロックバンド「B’z」のボーカルで市出身の稲葉浩志さんは開催に寄せ「心躍る企画。長く続けていただき、重要な文化イベントに成長することを願う。チャンスがあれば参加したい」と動画で語りかけた。

 津山国際環境映画祭は、一昨年の本紙文化面にオダギリさんの「津山でも(監督作品)上映や舞台あいさつをしたい」との話が掲載されたのがきっかけといい、民間まちづくり団体・津山街デザイン創造研究所などでつくる実行委が主催。新型コロナに対応したイベントとして観光庁の助成を受け、定員を減らすなどして行い、2日間で計約580人が訪れた。

 第2回(14日)はオール津山ロケの短編映画の先行上映などがある。入場申し込みは締め切っている。

(2021年02月05日 09時40分 更新)

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