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笠岡と映画文化の歩み紹介 本紙連載の世良利和さんが刊行

笠岡シネマ風土記
笠岡シネマ風土記
 風光明媚(めいび)な島々でのロケ、ゆかりの監督や俳優のエピソードなど、笠岡市と映画文化の歩みをたどる岡山文庫「笠岡シネマ風土記」を、本紙で「博士の非情な愛憎―シネマ比較文化論」を連載中の映画研究家世良利和さん(63)=岡山市=が刊行した。

 2017年度に笠岡市で実施した映画史調査を基に執筆。地元住民への聞き取りなどから、1960年代の最盛期には、笠岡諸島を含む沿海域だけで13館もの映画館が林立し、深夜もにぎわいが絶えなかった様子などを振り返る。

 「戦場のメリークリスマス」で知られる大島渚監督、「日本沈没」を手掛けた森谷司郎監督はともに同市で幼少年期を過ごした。ゆかりの作品は、主演の高倉健が訪れて大騒ぎとなった「海峡」(神島)や、佐藤浩市主演の「草原の椅子」(白石島など)、横溝正史原作「獄門島」(六島)などロケ地となった島(半島)ごとに紹介。島民と撮影隊の交流などの聞き取り話も多く盛り込んだ。

 世良さんは「身近な場所に映画があった歴史を知ってもらうとともに、出身の監督の顕彰や映画館の保存活動につながれば」としている。日本文教出版刊、990円。

(2020年12月29日 17時31分 更新)

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