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「精神0」公開日からネット配信 新型コロナ対策、映画館に分配も

映画「精神0」のポスター((C)2020 Laboratory X,Inc)
映画「精神0」のポスター((C)2020 Laboratory X,Inc)
 岡山市の精神科診療所を舞台としたドキュメンタリー映画などで知られる想田和弘監督(米ニューヨーク在住)の最新作「精神0」が、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、劇場公開日の5月2日から同時にインターネットで有料配信される。視聴者が上映館を選択して料金を支払うことで、外出自粛による観客減で苦しむ映画館にも分配される仕組み。配給会社の東風(東京)によると全国初の取り組みという。

 特設サイト「仮設の映画館」には、ミニシアターを中心に同作品を公開予定の全国27館を表示。見たい人は最寄りの館や応援したい館を選択する。ネット決済で鑑賞料金(1800円)を支払うと24時間視聴でき、料金は通常の興行収入と同様に配給会社と製作者、選択した劇場に分配される。県内ではシネマ・クレール丸の内(岡山市北区丸の内)で上映予定(公開日未定)。

 「精神0」は、岡山市の精神科医がケアが必要となった妻と寄り添って暮らす日々を追った作品。2月のベルリン国際映画祭でキリスト教関連団体が贈る「エキュメニカル審査員賞」を受賞した。全国で順次公開予定だったが、新型コロナウイルスの影響で自主休業する劇場が多いことから、デジタル配信に踏み切った。東風は今後の公開作品でも行う方針で、他の配給会社にも実施を呼び掛けている。

 「全国の映画館、特にミニシアターが存続の危機に立たされる中での苦肉の策。うまく機能すれば、映画館だけでなく配給会社や製作者にも収入確保の道が開ける」と想田監督。

 シネマ・クレール丸の内の浜田高夫支配人は「映画館にもメリットのある配信サービスで、厳しい状況の中ありがたい。作品に魅力を感じたら、コロナ禍が収まった後に改めて劇場に足を運んでもらえれば」と話している。

(2020年04月12日 10時02分 更新)

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