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映画「とんび」とロケ地 幸せな絆 浅口・金光を阿部ら3人訪問

再現された商店街で、レッドカーペットを歩いて登場する(左から)北村、阿部、瀬々監督=浅口市金光町大谷
再現された商店街で、レッドカーペットを歩いて登場する(左から)北村、阿部、瀬々監督=浅口市金光町大谷
阿部寛
阿部寛
北村匠海
北村匠海
瀬々敬久監督
瀬々敬久監督
 公開中の映画「とんび」の主要ロケ地だった浅口市金光町を23日、主演の阿部寛、北村匠海、瀬々敬久監督が訪れた。住民が温かく出迎える中、3人は撮影中の協力やふれ合いに感謝し、作品とロケ地の幸せな絆を感じさせた。

 撮影時を再現した商店街にレッドカーペットが敷かれ、その上を3人がゆっくりと歩いてくる。詰めかけた人々は旗を振り、大きな拍手を送る。瀬々監督らは懐かしそうに辺りを見回し、笑顔で登壇した。

 ロケは2020年11月から約1カ月間行われた。商店街は運転手のヤス(阿部)、息子のアキラ(北村)の生活の場で、なじみの居酒屋や祭りのシーンなどを撮影。住民もエキストラで大勢参加している。

 この日は映画で繰り広げられた場面を再現し、みこしが登場するサプライズもあった。「わっせ! わっせ!」と威勢よい掛け声に、北村は「懐かしい」と漏らし、阿部も「あのシーンは非常に楽しかった」と目を細めた。

 ロケ地での“再会”は、岡山県フィルムコミッション協議会が初めて企画。「地域の人にロケが来て良かったと改めて感じてもらえたのでは」と専任職員の妹尾真由子さん。

 瀬々監督が「MOVIX倉敷は全国1位、イオンシネマ岡山は2位の観客動員数」と明かすなど、ロケ地の応援は製作側にとっても心強い。妹尾さんは「今後も撮影への協力を通じ、地域の盛り上げにつなげていきたい」と話した。

阿部寛 皆さんと作り上げた


 皆さん帰ってきました。撮影当時のセットを作ってくれてびっくりした。昨日のことのように思い出す。この町が明るく撮影を見守ってくれたので、素晴らしく温かい映画ができた。多くのエキストラも出演してくれ、家族のように撮影できてうれしかった。皆さんと作り上げた映画だ。時代は変わっても、人は根底に助け合う心を持っている。この作品に参加したことを、改めて誇りに思う。

北村匠海 歩くだけで懐かしい


 歩いているだけで懐かしい。「この映画が地域を盛り上げ、人と人とのつながりを生んだ」と言われてじんわりとした。僕自身も映画を見て泣いたが、作品の持つ温かさは町がつくり上げている。温かいご飯で現場を盛り上げてくれ、魚を焼いてくれたこともあった。他にもロケ地はあるが一番懐かしく感じる。ここに住んでいる人がうらやましい。岡山から生まれたとんびを、世界中に届けたい。

瀬々監督 また岡山で撮りたい


 原作者の重松清さんが岡山出身で、岡山で撮影したいと思った。ロケハンで来た時、ここがいいなと思ったが間違いなかった。懐かしさと生活感があるとの印象は、今帰ってきても変わらない。「あの時代はよかった」という話ではなく、今の時代にバトンタッチして、人々の思いを次へつなげていくつもりで作った。また岡山で撮影したいと思っているので、その時はよろしくお願いします。

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