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露難民救出の舞台裏迫る映画制作 石川のNPO 笠岡出身船長の史実

陽明丸によるロシア難民救出の舞台裏に迫った映画のDVD
陽明丸によるロシア難民救出の舞台裏に迫った映画のDVD
茅原基治船長(人道の船 陽明丸顕彰会提供)
茅原基治船長(人道の船 陽明丸顕彰会提供)
 ロシア革命(1917年)の混乱で難民となったロシアの子ども約800人を、笠岡市出身者が船長だった日本船が救った史実を追うドキュメンタリー映画「陽明丸 奇跡の大航海」が完成した。功績を顕彰する石川県のNPO法人が作った。

 貨物船・陽明丸が20年、ロシア東部を出港して東回りで太平洋、大西洋を経てフィンランドに子どもたちを送り届けてから1世紀の節目に合わせ、「人道の船 陽明丸顕彰会」(同県能美市)が手掛けた。

 映画では救出までの舞台裏に同法人の研究員が迫る。米国の赤十字が立てた計画に協力するよう、日本軍の諜報(ちょうほう)員が親族の陽明丸船長・茅原基治(1885~1942年)らを動かしたと推察。シベリアに出征した日本軍とロシア軍の衝突が起き、子どもが死傷すれば綱渡りの日本外交の痛手になるため、これを避ける狙いがあったと分析している。

 同法人理事長の北室南苑(なんえん)さん(72)=能美市=が2009年、篆刻(てんこく)展を開いたロシアで救出難民の子孫と出会ったことが、顕彰活動の出発点となった経緯も紹介。同法人会員やロシア人学生が16年、笠岡市甲弩にある茅原の墓を訪れた時の様子も収めている。

 映画は約34分。希望者にはDVDを販売する(価格は未定)。問い合わせは同法人(0761ー55ー1267)。

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