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飛田晴康 先生

インプラント治療の昔と今

インプラント治療の昔と今
 歯科医療の中で「インプラント治療」が認知されるようになり、徐々にスタンダードになってきました。その理由の一つが機材や機器の進歩によって確実で長持ちするようになったことが挙げられます。

術前のCT撮影が可能に
メーカーも積極的に研究開発


 インプラント治療には長い歴史がありますが、以前は長期安定する治療ではありませんでした。スウェーデンの研究者がチタンが骨と結合することを発見してから、確実で長持ちする治療として1980年代に国内にもこのシステムが導入されるようになりました。しかし、当時は高価で高度な技術が必要だったため、一部の歯科医師しか導入することができませんでした。90年代になると治療結果の良さから同じ術式のインプラントが少しずつ広まりました。2000年代になると術前のCT(断層撮影装置)撮影が可能になり、インプラントメーカーもより積極的に研究開発を行うようになったため、インプラント治療を行う先生が徐々に多くなりました。

コンピューターでシミュレーション
短時間の治療で患者さんの負担軽減


 2010年代になるとCT機材が広まることで術前の撮影が常識となり、以前のCT画像では何とか見える程度の2次元画像だったのが、今では3次元画像でどんな角度からも確認することが可能になりました。最近ではCTのデジタル技術の進化によって、撮影された画像と歯の模型を融合することで、コンピューター上でインプラントを埋め込む位置、角度、長さ、太さをシミュレーションすると、全く同じ手術ができるように模型上にガイドを作成することが可能になりました。このガイドを使えば、従来であれば長年の経験と高い技術を要する手術が、容易に短時間で行うことができます。このことは患者さんへの負担が減るだけではなく、より成功率の高い安定しやすいインプラント治療を多くの方へ提供できるようになったのです。

 この30年間のインプラントの技術革新は目を見張るものがあるとともに、歯科医師の手技からコンピューター操作の技術へとシフトしてきました。

先生紹介

  • 飛田晴康 先生

    飛田歯科医院

    岡山市北区広瀬町11-19

    086-222-3194

    飛田歯科医院院長。1985年大阪歯科大学卒業。東京都港区、京都府園部町、神戸市東灘区の歯科医院勤務を経て、2005年より現職。

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