山陽新聞デジタル|さんデジ

河合知則 先生

肛門から出血、便にも血が混じる

肛門から出血、便にも血が混じる
 肛門からの出血にもいろいろタイプがあります。出血の仕方や色によって、どこから出血したか、おおよそ分かる場合があります。

過去1回だけの出血でも
大腸がんの可能性あり


❶痛みを伴う出血がある(トイレットペーパーに血が付く程度)
 外痔(じ)核や裂肛、肛門潰瘍などが原因の出血が疑われます。

❷鮮やかな紅色(真っ赤)の血が排便時にポタポタ落ちる、またはピューと出血する
 痔の可能性が高く、肛門からの出血が疑われます。直腸ポリープ、肛門がんの可能性があります。

❸便に血が混じる、便の周りに血が付く
 大腸炎、大腸ポリープ、大腸がんが疑われます。

❹ヌルっとした粘液を含んだ血が混じる
 潰瘍性大腸炎、直腸炎、大腸ポリープが疑われます。

❺腹が痛くなり大量の出血がある
 虚血性腸炎、大腸がんが疑われます。

❻便が赤黒っぽい、または粘血便
 大腸炎や大腸がん、胃潰瘍、十二指腸潰瘍からの出血。

 以上のように出血に程度の差はありますが、大腸がん肛門がんポリープのがんの可能性がかなりあります。注意したいのは過去に便出血が1回あっただけで、それ以降は出血が認められない人でも、大腸がんの人がいるということです。

出血などの症状がなくても
40歳以上は便の潜血反応検査を


【大腸がんが疑われる症状など】
●便の色が変なときがある
●身内にがん患者がいる
●腹が痛いなどの症状がないのに貧血が強くなる
●体重が減る
●普段の便は正常なのに、急に便が出にくかったり、便が細くなったり、下痢になる
●便秘の人が急に便が出やすくなったり、軟便の人が便秘になる
●便に血が付着することがある(痔だと思っている人)
●大腸ポリープができたことがある人

 がんの中で死亡率が男女ともに高いのが大腸がんです。大腸がんは出血などの症状がない人も多いので、40歳以上の人は便の潜血反応の検査を受けましょう。肛門から出血がある人は一度、肛門科の専門医に診てもらうことをお勧めします。

先生紹介

  • 河合知則 先生

    新倉敷胃腸肛門外科

    倉敷市玉島1719

    086-525-5001

    新倉敷胃腸肛門外科 院長 医学博士。ケアハウスあいの泉 理事長。有料老人ホームあいの泉 理事長。1968年東京医科大学卒業。岡山大学医学部大学院修了。岡山大学第一外科、尾道市立市民病院など経て85年開業。日本大腸肛門病学会専門医、日本外科学会専門医・指導医、日本東洋医学会専門医・指導医。

TOP