山陽新聞デジタル|さんデジ

【トライフープ】地元出身の大森勇選手に聞く 開幕2カ月、チームの状態上向く

【トライフープ】地元出身の大森勇選手に聞く 開幕2カ月、チームの状態上向く

 バスケットボール男子のBリーグ3部(B3)が開幕して2カ月。今季参入のトライフープ岡山は15日現在、12チーム中の6位で8勝6敗と勝ち越しています。瀬戸内市出身でアシスタントコーチを兼任する大森勇選手(30)は、チームのレベルアップに手応えを感じています。けがを乗り越えてプロチームにカムバックした大森選手をインタビューしました。

 -開幕から2カ月。これまでをどう振り返りますか。

 開幕して鹿児島、岐阜に4連勝したことで、チームに勢いが出ました。その後は連敗しましたが、負けを経験したことで改善点が見えました。今月9、10日の金沢戦は、オフェンス、ディフェンスともに自分たちのイメージ通りにプレーでき、連勝しました。チームの状態は、開幕当初より良くなっていると思います。

 -4連勝したポイントは。

 選手それぞれが、ゲーム展開にアジャスト(適応)できたことです。B3に参入して初めてのシーズンなので、どう戦うべきなのかは、試合が始まらないと分からない部分が結構ありました。それでも仲間たちは「どこにチャンスがあるのか」「自分はどのような役割を果たすべきなのか」を、プレーする中でつかんでくれました。それが勝利につながったと思います。

 -その後は5連敗と苦い思いをしました。改善点が見えたと思います。

 終盤の展開です。逆転に成功したものの、相手に再び引き離された試合がありました。最後の大事な時間帯をどう戦うのか。この部分を修正できれば、上位チームに歯が立たないということはありません。

 -大森選手は瀬戸内市の出身です。ホーム開幕戦では、大事な局面でフリースローを決め、勝利に大きく貢献しました。

 子どものころ、岡山にプロチームができるなんて想像していませんでした。ところが地元にチームが生まれ、しかも参入して初めてのシーズンに選手として出場できるということで、誇らしい気持ちでいっぱいでした。それだけに、今までの試合の中で一番の意気込みで試合に臨み、結果も良い方向に転びました。
ホーム開幕戦でフリースローに臨む=10月5日
ホーム開幕戦でフリースローに臨む=10月5日

 -高松ファイブアローズでも活躍するなど、選手経験は豊富です。自身のチームでの役割をどう位置付けていますか。

 ベテランと若手の「つなぎ目」です。アシスタントコーチでもあるので、チームの強みを引き出せるようにと、仲間とのコミュニケーションを大事にしています。コートの中では、選手の良さを引き出せるような声かけをしたり、いろいろな選手にパスを回したり。プライベートでも、食事を共にすることもあれば、自宅に招くこともあります。選手の性格やコンディションも把握しようと、努力しています。

 -バスケットボールを始めたきっかけを教えてください。

 4歳年上の兄が先に始めました。その流れで僕も小学3年生の時に、地元のスポーツ少年団に入りました。中学、高校は学校の部活動でやっていましたが、全国レベルの大会に出場したり、選抜チームに選ばれたりしたことはありません。西大寺高校から大阪教育大に進学して体育を専攻したのも、学校の部活動でバスケットボールを教えようと思ったからでした。

 -大学時代に転機が訪れたのですね。

 プロへのあこがれが出たのは、大学3年生のころでした。先輩の知り合いでプロを目指している人たちと一緒に練習する中で、自分も挑戦してみようとの思いが出て、トライアウト(入団テスト)を受け始めるようになりました。卒業後は大学院に進み、その後、高松ファイブアローズに入団しました。プロ選手として初めてコートに立った時は、何が何だか分からない感じ。雰囲気がこれまでと全く違ったり、外国籍選手もいたりで、相当舞い上がっていたと思います。
プロを目指し始めたのは大学時代。それまでは部活動の指導者が夢だった
プロを目指し始めたのは大学時代。それまでは部活動の指導者が夢だった

 -いずれも現在B3の岩手、東京でもプレーしました。古巣と対戦した時の思いは。

 岩手は地元密着度がとても大きなチームです。アウェーでの対戦でしたが、多くのファンが来てくれた上に僕自身も声援をもらい、とてもうれしかったです。東京には、僕が大阪でプロを目指していた時の知り合いがコーチとしてチームを支えています。東京戦もアウェーでしたが、在籍当時を懐かしく思いながらプレーしていました。

 -プロを1度は引退しました。さらに大けがを乗り越えてのカムバックです。

 不安はありました。しかし、シーズンが始まると、勝つためにどう練習すればよいのか、コンディションをいかに整えるかを考えるようになり、引退前の感覚が戻ってきました。今の生活スタイルは完全に、前回のプロ時代と同じです。

 -今季の目標としてB3優勝、B2昇格を掲げています。

 チームの強みは、得点できる選手がそろっていることです。実際、スリーポイントシュートの成功数はリーグトップで、僕自身も積極的に点を取りに行きます。優勝、昇格を実現させるためには、個々の選手の力も必要ですが、チームとして、今のように、同じ方向にまとまって歩んでいくことが必要です。

 -目標実現には、ファンの声援も欠かせません。

 ホーム開幕戦で2千人以上が来てくれました。翌日の試合で逆転勝利できたのは、間違いなくファンの声援のおかげです。ぜひ会場に来てもらい、僕らのB2昇格を見届けてほしいと思います。僕の夢は、岡山をバスケットボールが盛んな県にすることです。その先頭に立つのは、Bリーグに参戦するトライフープです。トライフープでプレーしたいと子どもたちが思うような、感動を与えられるチームに発展させたいと思います。また、バスケットボールをやっていない人にも、楽しさや魅力をどんどん伝えるつもりです。
勝利に貢献したホーム開幕戦で、インタビューに答える大森選手。ファンの声援は大きな力と感じている=10月5日
勝利に貢献したホーム開幕戦で、インタビューに答える大森選手。ファンの声援は大きな力と感じている=10月5日


◇…年内のホームゲーム…◇
 23日午後3時、24日午後2時=埼玉ブロンコス戦(みまさかアリーナ)
 【12月】
 17、18日午後7時=佐賀バルーナーズ(ジップアリーナ岡山)
 21日午後7時、22日午後5時=鹿児島レブナイズ(笠岡総合体育館)
 チケット(前売り)は、2階自由席は一般1500円、高校生以下千円。1階自由席は一般2500円、高校生以下1500円。当日券はいずれも500円アップ。詳細はトライフープのホームページ

さんデジ特集

あなたにおすすめ

さんデジ特集

TOP