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美作でろう者サッカーの強化合宿 女子日本代表候補ら熱いプレー

白熱した試合を見せたろう者サッカー日本女子代表候補選手(水色)
白熱した試合を見せたろう者サッカー日本女子代表候補選手(水色)
 聴覚に障害のある人たちが行う「ろう者(デフ)サッカー」の女子日本代表候補が22~24日、美作市入田の美作ラグビー・サッカー場で強化合宿を行った。普段見るサッカーとほとんど同じルールだが、最大の違いはピッチから選手の声が聞こえないこと。だが、静かな中にも2020年のデフサッカーW杯に向けた熱い気持ちと、目と目で通じ合う選手の絆がスタンドにも伝わり魅力的だった。練習試合の様子をリポートする。

 ろう者サッカーは基本は健常者と同じルールで、主審は笛とフラッグの両方を使い、選手に反則などを知らせる。選手は補聴器を外し、手話やアイコンタクトなどでコミュニケーションを図ることから「音のないサッカー」とも呼ばれる。

 今回の合宿には10~30代の選手15人とスタッフ10人が参加。スキルアップと選手間の意思疎通の向上などが目的で、24日は吉備国際大シャルムのU―15(15歳以下)と練習試合をした。

 代表候補選手はジェスチャーでパスコースを指示したり、プレーが切れると、手話で意見を交わしたりしていた。大学の体育会チームに所属してプレーする選手もいるほどで、華麗なパス回しや鋭いドリブルを披露した。

 試合では、シャルムの選手も会話禁止。ピッチからはボールを蹴る音と選手の息遣いだけが聞こえていた。試合は2―1でシャルムが勝利した。

 ゲームキャプテンの川畑菜奈選手(28)は「合宿ではプレスを強くかけ、コンパクトに守ることを意識した。聞こえない分、常に周りを見ないといけないので、ボールウオッチャーにならないようにするのがチームの課題」と話し「W杯で勝てるようにしっかり準備したい」と意気込んでいた。

 同代表候補は16年から3年続けて美作市で合宿している。

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