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特別な日にペットもケーキいかが 総社のスイーツ店が受注生産

ペット用ケーキを手にする樋口代表
ペット用ケーキを手にする樋口代表
ケーキをほおばるりんちゃん(パート女性提供)
ケーキをほおばるりんちゃん(パート女性提供)
 総社市中央のスイーツ店「パティスリー&ブーランジェリー杏」は、犬や猫などペット用のケーキを商品化した。小麦粉、砂糖の代わりに米粉、トレハロースを使うことでグルテンをカットし、甘さも抑えた。祝いの席など“ハレの日”を家族で楽しく過ごすアイテムとして発信する。

 健康に配慮し、クリームにも牛乳ではなく豆乳を使用する。受注生産で、注文時にペットの種類や年齢、普段の食事、好物などを聞き取って仕上げる。引き渡しは1週間後で1カット660円、1ホール4千円から。

 実家が飼う3歳のチワワ・りんちゃんの誕生日ケーキを注文したパート女性(30)=同市=は「フルオーダーでサイズもちょうどよく、特別感がある。うれしそうに食べてくれたので幸せな気分になった」と喜ぶ。

 店を経営する樋口昌紀代表(48)=同市=は昨年12月、家族と15年間過ごしたトイプードル・モモちゃんを亡くした。悲しんだままではよくないと1月にミックス犬トトちゃんを迎え、家族とペット用の食べ物について話した経験が製品作りの契機となった。

 「家族がおいしそうな物を食べていると『僕の分は?』という愛犬の訴えが表情から伝わる。ケーキを一緒に食べて思い出を紡いで」と樋口代表。計画では日常的に食べられるおやつにもレパートリーを広げる。問い合わせは同店(0866―33―9022)。

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