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矢掛の自然や歴史 児童がCM制作 人口増目指し矢掛小 道の駅で公開

道の駅スタッフ(右)にCMの説明をする矢掛小児童ら
道の駅スタッフ(右)にCMの説明をする矢掛小児童ら
 岡山県矢掛町の魅力を動画で発信して人口の増加につなげていこうと、矢掛小(同町矢掛)の6年生は、町の自然や歴史、特産品などを紹介するCMを制作した。7日、道の駅・山陽道やかげ宿(同所)で放映が始まった。

 CMは町内の4項目をPRする内容を約7分間にまとめ、6年生全28人が出演した。「自然に優しい町」では、町内を流れる美山川に絶滅危惧種の魚が生息していることなど紹介し、「人に優しい町」では手話サークルがあることをはじめ、行政も福祉に力を入れていることをアピールした。江戸期に宿場町だった歴史、町の特産品も取り上げた。

 きっかけは、1学期の総合学習。国連が提唱するSDGs(持続可能な開発目標)の11番目の「住み続けられるまちづくり」について調べ学習をした結果、同町は働く場所が少なく、人口が減少していることを知った。

 町の魅力を伝えられれば移住者が増え町内の産業が盛り上がるのでは、とCM制作を思い付き、2学期から内容を検討した。4項目の担当に分かれ、動画の内容や流れをタブレットで絵コンテにまとめ、台本を仕上げると、担当教諭に撮影を協力してもらいロケを敢行した。放映場所は、年間20万人以上が訪れる“町の玄関口”道の駅に依頼した。

 男子児童(12)は「自分も矢掛の良さを知ることができた」と言い、別の男子児童(12)は「人口が増えていけば、さらに魅力的な町になるはず。多くの人にCMを見てもらいたい」と話している。

 道の駅での放映は、13日まで午前9時~午後3時。25~31日はスタッフに声をかければ対応してくれるという。

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