今年も秀作がそろっている。日常…
今年も秀作がそろっている。日常の一こまを詠む「サラっと一句!わたしの川柳コンクール」(第一生命保険主催)の入選作100句が先日発表された。「サラリーマン川柳」から名前を変え、応募が4割近く増えたそうだ▼新型コロナウイルス禍の収束を感じさせる句が印象深い。〈コロナ明けやっと会えたよ孫3才〉〈入社して出社したのは三年後〉。さぞ待ちわびたのだろう▼こちらは、いつまで待たせるのか。昨夏の参院選で初当選した後も、海外に滞在しているガーシー氏の登院である▼参院では懲罰を科す動きが具体化してきた。本人に言い分はあるようだが、国会に一度も出ていないのに税金から毎月200万円を超える歳費などが支払われている。国民の理解は得難かろう▼このところ参院では物議を醸す出来事が相次ぐ。比例議員が辞職した党は、残り任期を選挙で落選した5人に交代で担わせる構想を打ち出した。隣接県を一つの選挙区にする合区では候補を出せない県の救済枠で当選した議員が辞め、代わりに合区と関係のない地域の出身者が繰り上げ当選した。枠の意義が問われる▼いずれも「想定外」なのだとか。それでも批判や疑問の声が出るのはルールの逸脱と映っているからだろう。おかしな状況の解消が遅れ、国民を待たせるようだと「良識の府」の名がすたる。